見上げてみれば

月がついてくる

月がついてくる

夜が怖かった幼いころ
両親を起こすわけでもなく
その枕元にいたという福山さん
写すことで存在を感じるという彼女の写真は
ひっそりと相手を見つめるように
自分自身の中も見つめており
見上げないと気付かぬ月のようでもあるのです