視線の奥のフィルター

背中の記憶

背中の記憶

今年の講談社エッセイ賞を受賞した作品。
潔い装丁と写真家らしい目線を綴った文章は
初のエッセイとは思えないほど美しい。
瞬間を切り取る仕事は、同時に時間の流れを感じている。
脳の印画紙に貼り付いた記憶は、言葉と言う道具で
わたしにシンクロしたのだ。