非モテヲタクは世界共通

オスカー・ワオの短く凄まじい人生 (新潮クレスト・ブックス)

オスカー・ワオの短く凄まじい人生 (新潮クレスト・ブックス)

新潮のクレストブックスシリーズはあなどれない。
すぐに絶版になるし文庫にもなりにくい。
でも良書といわれる外文小説を多く排出している。
この本もどちらかといえば王道ではないが、
新しい作家としてすでに英米でミリオンセラーとなっている。
モテない主人公オスカーはヲタクである。
ゲームやファンタジー小説に夢中になっているあたりは、
日本人にもあてはまるだろう。
なぜモテないのか?
それを呪いのせいにするあたりが現代的というか、
逆に俗習を新しい世代の目でとらえてるのだろう。
面白い作家がまた生まれそうだ。